【あなたが好きなものはなぜ好きなのか?】
あなたが誰かのファンだとすると、それは一体いつからで、なぜですか?
唐突にお聞きしましたが、これに明確に答えられれば、ファンづくりのヒントになるはずです。
僕は、ハードロックが好きで、高校時代にはバンドをやっていました。
日本のロックバンドの中でも、アンセムというバンドが特に好きで、コピーしていました。
最初にアンセムのサウンドを聞いたとき、「これだ!」と思いました。
体中の血が沸き立つような興奮を覚えました。
それ以来、アンセムのファンなんですが、アンセムはメンバーチェンジが何回かありました。
しかし、ファンじゃなくなったことはないです。
いつも期待通りのサウンドを提供してくれます。
この心の流れ、お分かりいただけましたか?
会社であれバンドであれ女優であれ時計であれ作家であれ、大体がこういう感じです。
僕はまず、最初の接点で「これだ!」と思ったんです。
おぼろげながらに求めていたサウンドが頭の中にかすかにあり、それをアンセムが実現してくれた!という感じです。
そして、この最初の印象が、ず~っと僕の中につきまとって、ボーカルという重要なメンバーが変わったときでも、安心して聞くことができました。
そして、いつもアンセムは期待に応えてくれました。
あなたのファンになる人も、元々持っている、不満や不安、期待などといったものがあります。
それを、あなたは目に見える形にし、これからファンになる人たちに、明確に見える形で提供します。
でも、難しいことはありません。
これを僕はテンプレートにしてあるので、あなたはそれに答えるだけで大丈夫です。
このテンプレートは、求共感広伝(きゅうきょうかんこうでん)と言います。
覚えづらいので英語にしましょう(笑)
アルファベットだとWEEST(ウィースト)と言います。
ウォンツ(顧客が求める像)
エンパシー(共感)
エモーション(感動)
スプレッド(広げたい)
テル(伝えたい)
ストーリー(物語)
の頭文字をとってWEESTです。
STにはストーリーもかぶっていますので、付け加えておきます。
ファンになる人というのは、その対象のストーリーにまで興味があり、知りたがるものですからね。
これは、ファンの心の動きの順番をテンプレートにしたもので、これに沿って市場活動を設計していきます。
お分かりの通りに、この中で最も重要なのが1~3です。
感動したら話さずにはいられないのが人情ってもんですので、4と5は、口コミツールを提供してあげてください。
6の「物語」はこの次の章でお話します。
それでは、実際に一緒に考えてみましょう。
逆説の和ブランディングp6「あなたが好きなものはなぜ好きなのか?」
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